そもそも大学についての考え方が…

私が学生として通っていた某大学は比較的新しいものなのですが、それができたのは市からの熱烈な誘致活動の結果だそうです。その当時の市長たちが、「この市を発展させるには、企業にとって魅力があるものになることが大事。それには良質な労働力が必要。だから大学がなければならない」という明確なビジョンを持って活動したそうなんですよ。まあ、脚色は入っているかもしれませんが。その成果として、大学自体も一応世界的に知られるものとなり、いろんな企業の支社や工場が出来、市が発展したわけです。
そういえば、カンザスで進化論とインテリジェントデザインを両方教えることを義務付けるとか言う話が出たときも、「そんなことをしたら、よい教育を受けた労働者を求める企業がここから逃げ出してしまう」というふうに議論がされていたとか。

すげぇいまさらですが、Budget Hearing および そこから日本について色々考えてみた|アメリカの大学政策事情を読んで思ったのはそういうことで、要するに日本でも大学を社会の中でどのように位置づけていくかということがはっきりしてこない限り、政策も議論のしようがないのではないかと。んで、それは東大京大くらいを除くとあまりはっきりしていないのではないかと。

半径1.5メートル(以下略)

あー。もっとも、今は自分の生き残りで懸命でそれどころではないのですが。