なんかすごい行き違いがあるような。

なんかすごい行き違いがあるような。→http://www.markupdancing.net/archives/4676。このページにあるリンクは変なところに飛ぶけど、かがみさんのところについたコメントに関して - くるるの数学ノートへの反応、なんだけど。

私、のっけから「自分自身で「私はやばくないです」と言っても説得力がないのですが、そこではなくて。」と、自分のヤバさ、正常さには言及しないことを明言しているのですが。そこではなくて、数学における真偽の決定可能性を、私は信じていないし、そういう方向の研究もしていないということを書いているのですが、そう読めないでしょうか?

しかし、別に後ろめたいわけでもなければ堂々と「数学をやり込んで楽しい」と言えばよいのではないか。常識人だとか正常な人間であることを凡人に言い訳してなんになるのだろう。しかも、ご自身のポストと何の関係もない日本人を相手に。

ですので、言い訳してません。妻にも毎日お前は頭おかしいって言われてます。

まあ、それだけでもいいのですが、これはちょっと……。

大学の研究者が学生ごとき(学問の世界ではクズ同然の連中)に

クズ同然とは思いません。その中から、自分が必死に研究して育ててきた分野を受け継いでくれる人が出てきてくれないといけないんですから?その候補またはその友達やパートナーを邪険にすることなんてできません。
そりゃ、放っておいても興味を持ってくれる人がいる分野もあるでしょうね。でも、少なくとも私たち集合論者はそんな悠長なこともいってられません。他の数学者たちにさえ、ろくに私たちのやっていることは知られてないのですから。新しい人の入ってこない分野は死にますよ。

それ以前に。私が集合論に興味をもったのは竹内外史先生の『集合とはなにか』を読んだからだし、それ以外にも、まだ「クズ」だった頃に研究者の人からの親切をたくさん受けてここまできているのです。それは、次世代に返していかなければと思いますよ。

それと、少なくともNSFはBroader impactをグラントの評価基準としています。どのレベルまで対象範囲を広げるかはともかく、研究内容を公開する活動は、研究活動の重要な一部とされているし、私もそうあるべきだと思います。

まあともかく。私は、自分が興味を持って研究してきた学問を、いろんな人に正しく把握した上で、できれば好きになって欲しいし、そのために時間を割くこともしようと思っています。

それとね。私くらいのレベルの人間がそういう広報をやってやれれば、本物の天才たちが仕事しやすくもなるし、報われるようにもなるだろうなとも思いますから。