id:finalventさんのところに残したコメントに関して箇条書き

猛烈にはしょって箇条書きで。元は微弱に釣られる - finalventの日記。

いつだか書いたとおり「ゲーデルは本当は何を見ていたのだろう」とか書いてらっしゃったので、ゲーデルの哲学をある程度好意的に見ているのかと思ったので、それに全く反することをあたかも当然のことかのように書いたことにびっくりしました。んで、コメントに対する反応でもゲーデルの哲学のことには全く触れていなくてまたびっくり。
もちろん、ゲーデルの数学哲学は取るに足らないもので、それを否定するのになんの注釈もいらないという考え方はありますし、むしろ哲学としては筋が良いのかもしれませんけど。
その代わりに彼がコメントに書いたのは、なぜまたはどのように人間が自然数を認識するようになったかという話で、そういう方面は私は全く苦手でどうも。純粋に数学としてみると文章に突っ込める場所もありそうだけれども、それに意味があるとも思えません。
「自然数論は自然を対象としている」は疑問です。とりあえず今の物理学をお話として聞いて私が理解している限りでは、自然数論の問題を物理学的な問題に変換することは一般には不可能でしょう。…もっとぶっちゃけていうと、どんなに大きい自然数に対しても使えるような物理的そろばんを作ることはたぶんできないのではないかと。足りない桁はそのつど補ってよい、としても、一様なルールで動くそのようなそろばんは作れないのではないでしょうか？重力とか不確定性原理とか効いてくると。だから自然数論もやっぱり自然のある部分をモデル化しているだけで、自然そのものを表現しているわけではない、と。
言い訳完了。
これに関するコメントにはお答えしないかもしれません。哲学の話をしたい人は、そういう人のところに行った方が実りがあるのではないかと思います。間違いとか誤解の指摘はもちろん歓迎いたします。